コミュニケーション日記~保護的な親

ママFP

2014年03月15日 09:05

《今日のピックアップ》
子育てに活かす交流分析とその日記活用法

先日は、交流分析の5つの心の中から、「批判的な親」が子どもに与える影響をお伝えしました。

2014/03/06



今日は、お母さんがNP(保護的な親)だった場合

優しさや、思いやりやがあり、人に対してとても親切です。

これだけ聞くとNP(保護的な親)が理想と思ってしまうかもしれませんが、
この心が強すぎると過保護になってしまったり、干渉しすぎることになります。

子どもができないと、すぐに手を出してしまいます。

子どもがお母さんそっくりになると、学校でもよく気が聞き、
先生のお手伝いや、掃除など率先してする子になることでしょう。

しかし、それも程々ならいいのですが、何事も過ぎればうっとうしく思われることも。

必要以上に干渉しすぎて嫌われてしまう事態になりかねません。


先月、子どものスキー学校でのことです。

私がボランティアでついた組に、とっても気が利く女の子がいました。

  靴のはき方はこうだよ

  ストックはこうもつんだよ

  リフトはこの順番で並んでね

1つ1つ指示をしていました。

CPの子の場合だと、

  あれして

  これして

  それは違う

といった口調で完全に指示する感じですが、
NPの場合は優しく伝えながら、自分も一緒にやっていく感じです。

まだ小学4年生なので、みんなその子のいうことを聞きながら行動していましたが、
大きくなってくると
今風な言葉で“うざい”となりかねません。

そうすると、子ども自身も

「こんなにやってあげているのに・・・」

といった感じになってしまいます。

そこからいじめや、社会不適合に発展してしまうことがあります。

スキー教室で出会った彼女が、自分の優しさや思いやりを大切にしつつ、
人ととの距離感を知ることができたら、とても素敵な大人になると思います。


「親切な心」「優しい心」「思いやりの心」

そんな心を育てるためには、NPで接することはとても大切です。

しかし、何事も「良い加減」があります。


NPの場合も、子どもがおとなしい性格なら、
何事も人に依存してしまうAC(順応した子ども)になりがちです。

自分では判断することができず、いつもお母さんがやってくれるのを待っています。

CP(批判的な親)でも説明しましたが、
親が子どもに接する時、1つの心ではなく、5つの心全てでバランスよく接することが大切です。

NPが強い親も、時にCPの心で子ども自身にしっかりやらせることも必要です。

あなたはどの心が顔を出すことが多いですか?


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